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梅毒5倍に急増!初期症状や検査・治療方法、感染経路を詳しく解説

 

梅毒の患者数が年々増えています。
国立感染症研究所の発表によれば2017年の3月末の時点で、すでに年内の梅毒感染患者数が1000人を超えてしまいました。
1999年以降、最も多かったと言われている2016年の同時期に比べて1.3倍の患者数で、過去最も速いペースで増加しています。

梅毒感染の患者数が多いのは東京、次に大阪神奈川となっています。
梅毒は2012年以降5倍に増加しています。

梅毒は、感染すると皮膚に湿疹などさまざまな症状があらわれる性病です。
第1期~第4期まで症状が出たり消えたりを繰り返しながら進行していきますが、第2期は湿疹が出てくるのが特徴です。
具体的な症状治療の仕方などについて説明するので、早期発見に役立ててください。
梅毒は第3期以降になると治りにくくなるので、湿疹に気付いたらすぐに病院へ行くことが大切です!

 

梅毒とは

病原体の名前は梅毒トレポネ−マといいます。梅毒トレポネーマは、低酸素状態でしか生存できません。また、低温乾燥にも非常に弱いという性質があります。

このため、梅毒の感染経路は限定されており、主に感染している部位が皮膚粘膜と直接接触することで感染します。具体的には、膣性交アナルセックスオーラルセックスが主な感染経路です。また、病変部位が口にある場合は、キスでも感染することがあります。

感染後3〜6週間程度の潜伏期を経て、時間とともに様々な症状が現れます。梅毒に感染後、一時的に症状が消失する時期があります。そのため、治癒したと思って医療機関を受診しない方が多く、治療の遅れに繋がるとされています。

梅毒は、世界中に広く分布している疾患です。ペニシリンによる治療に成功して以来、発生は激減しましたが、その後、各国で幾度かの再流行がみられています。

2016年の感染症発生動向調査によると、全国で4518人、都内だけで1673人の梅毒発生が報告されています。2017年は6月の中間報告で既に、都内2000人の発生が報告されているので注意が必要です。

 

性行為で梅毒に感染する確率はどれぐらい?

梅毒は性感染症の中には比較的うつりにくいものもありますが、その代わり非常に感染力の強い病気です。 口の中に梅毒の病変があった場合はキスだけでもうつるケースがあるほどで、たった1度の性行為でも感染してしまう可能性は十分にあります。

一度の行為で相手が梅毒に感染していた場合、30〜50%の確率で自分も感染します。(HIVは、0.5%以下)

そう考えると、HIVなどと比べてみても、梅毒の感染力がいかに強力であるかがよくお分かりになるでしょう。十分に注意してください。

 

梅毒になったらどうなる

出典:国立感染症研究所ホームページ

 

感染後3~6週間程度の潜伏期を経て、時間の経過とともに様々な症状が現れます。

その間、症状が消失する時期があり、これが原因で治療開始が遅れることにつながります。

 

梅毒 第I期:[感染部位の病変]

感染してから約3週間後、梅毒トレポネーマが侵入した箇所の組織が硬くなったり(初期硬結)、欠損(潰瘍状の病変)がみられたりします。

感染した周囲のリンパ節の張り腫れを伴うこともあります。なお、この第Ⅰ期の症状は、特に治療をしなくても数週間程で消えてしまいます。

 

梅毒 第II期:[血流に乗って全身に移行]

第 I 期梅毒の症状が一旦消失した後、およそ4〜10週間の潜伏期を経て、手のひら足の裏を含む全身に、多彩な皮疹粘膜疹扁平コンジローマ梅毒性脱毛などが出現します。

また、発熱倦怠感等の全身症状に加え、泌尿器系中枢神経系筋骨格系の多彩な症状が現れます。第I期梅毒と同様、治療をしなくても数週間〜数ヶ月程で症状は消えてしまいます。

 

梅毒 第Ⅲ期:〔感染後、数年経過した時期〕

全身に硬いコブのような非特異的肉芽腫様病変(ゴム腫)が現れます。放置しておけば自然と消えますが、跡が残ります。そして、ゴム腫は繰り返し発生するため、段々と跡が増えて外見的にひどい状態になっていきます。

ゴム腫が鼻骨にできると、鼻骨がくずれて「梅毒で鼻が落ちる」と言われる状態になります。第二期までに治療を受ける感染者がほとんどのため、現在この第Ⅲ期をみることは非常に稀とされています。

 

梅毒 第Ⅳ期:〔多臓器にさまざまな障害が出現する時期〕

治療をせずそのままにした場合、数年〜数十年に及ぶ後期潜伏梅毒の経過を経て、全身の臓器に障害が出ます。

進行性の大動脈拡張を主体とする心血管梅毒では、最悪、大動脈が破裂し、死に至ることもあります。進行麻痺および脊髄癆などに代表される神経梅毒では、病変が脊髄中枢神経にまで及び、下半身麻痺意識障害が現れます。日常生活は困難となることは言うまでもありません。

ここまで進行することは今の時代、ほとんどないと言われていますが、この時期ではペニシリンの治療をもってしても治癒が困難となることから早期の発見と早期の治療が大切とされています。

 

梅毒の原因

梅毒は梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum subspecies pallidum)という菌が原因となる感染症です。

主に感染している部位が皮膚粘膜と直接接触することで感染します。具体的には、膣性交アナルセックスオーラルセックスが主な感染経路です。また、病変部位が口にある場合は、キスでも感染することがあります。

感染すると数時間後に血液に乗り全身にまわり、さまざまな症状を引き起こす全身性の慢性感染症です。胎児が母体内で胎盤を通して感染したものを先天梅毒と呼びます。

それ以外を後天梅毒と呼びます。後天梅毒には皮膚粘膜発疹臓器梅毒の症状を呈する顕症梅毒と、無症状ですが検査で感染が判明する無症候性梅毒にわけられます。

 

 

梅毒の感染経路

梅毒トレポネーマは、感染者の皮膚粘膜血液体液に潜んでいます。避妊具を使用しない性行為だけでなく、キスだけでも感染するほどの強い感染能力があるとされています。

皮膚粘膜の小さな傷から侵入することによって感染し、数時間後には血行に乗り全身にまわり、さまざまな症状を引き起こします。

血液を介して全身に感染が広がるという特性から、感染経路は性行為だけでなく、母子感染の危険性もあります。胎児が母体内で胎盤を通して感染したものを先天梅毒と呼びます。

 

トイレ:感染しない
梅毒はトイレなど、日常生活の中では感染しません。

性行為以外:感染する
梅毒はキスを含む性行為はもちろん、それ以外でも母子感染血液感染します。

尿:感染しない
梅毒は尿からは感染しません。

唾液:感染しない
唾液が触れただけでは感染しません。ただし、キスなど粘膜が梅毒患者に触れると感染してしまいます。

血液:感染する
梅毒患者の血液が体内に入ってしまうと感染します。

お風呂:感染しない
梅毒は日常生活の中では感染しません。

針刺し:感染する
梅毒患者の血液が体内に入ってしまうと感染します。

 

先天性梅毒

先天性梅毒:梅毒に感染している母親から、胎盤を通じて胎児に感染した場合、先天性梅毒となります。

先天性梅毒であっても、出生時において3人に2人程の割合で無症状であり、身体所見が正常とされます。

早期先天性梅毒では、出生時~生後3カ月頃に水疱性発疹斑状発疹丘疹状の皮膚病変に加え、鼻閉全身性リンパ節腫脹肝脾腫骨軟骨炎などの症状が認められます。

晩期先天性梅毒では、乳幼児期は症状が出現せずに経過し、学童期以後に『ハッチンソンの3徴候』(実質性角膜炎内耳性難聴ハッチンソン歯)と呼ばれる症状が現れます。

実質性角膜炎では、慢性的に角膜の炎症が起こり、軽度から中等度の視力障害が生じます。

内耳性難聴は、内耳の障害により音の刺激が脳まで到達できず、聴力障害を起こす病気です。

ハッチンソン歯は、上顎の前歯が好発部位であり、歯のエナメル質形成不全で、歯の先端の中心が欠けたように見えるのが特徴的です。

 

梅毒の潜伏期間

感染後3〜6週間程度の潜伏期を経て、時間とともに様々な症状が現れます。梅毒に感染後、一時的に症状が消失する時期があります。そのため、治癒したと思って医療機関を受診しない方が多く、治療開始の遅れに繋がるとされています。

感染してから約3週間後、梅毒トレポネーマが侵入した箇所の組織が硬くなったり(初期硬結)、欠損(潰瘍状の病変)がみられたりします。痛みを伴わないリンパ節の張り腫れを伴うこともあります。なお、この第Ⅰ期の症状は、特に治療をしなくても数週間程で消えてしまいます。
そのために感染したことに気づくことが難しいとされています。

第 I 期梅毒の症状が一旦消失した後、4〜10週間の潜伏期を経て、手のひら足の裏を含む全身に、多彩な皮疹粘膜疹扁平コンジローマ梅毒性脱毛などが出現します。この時、全身に見たことがないような発疹が出現して、初めて皮膚科を受診し、梅毒だと判明するケースが多いようです。梅毒の治療は、早期に治療したほうがより治癒までの過程が短いとされていますので、陰茎咽頭(のど)に潰瘍しこりが認められたときには、積極的に検査をお受けください。

 

梅毒の検査方法

バラ疹丘疹性梅毒疹その他の症状に気付いたら、すぐに検査を受けましょう。もちろん、完治するまでキスも含め、性行為は行わず、パートナーがいれば正直に打ち明け、検査をすすめることが大切です。

あおぞらクリニックでは、梅毒の判断を行う際には、TP抗体検査(TPHA法)、またはTP抗体検査とRPR抗体検査の両方を用います。過去に梅毒感染がなく、最終リスクから4週間経過している場合はTP抗体検査を行い、即日で結果が判明します。

ただし、感染機会から2ヶ月未満の場合には、TP抗体が反応しない梅毒感染初期である可能性も考慮し、当院ではRPR抗体検査も同時に行っています。

RPR抗体検査が陰性の場合、4週間以上経過した感染機会について、ほぼ梅毒を否定することができます。梅毒を完全に否定するためには、最終リスクから2ヶ月以上経過後に検査を受けることが必要です。

 

梅毒の検査で現在主流となっているのは「RPR法」と「TPHA法」です。それぞれのメリットデメリット、具体的な検査内容について説明します。

<RPR法>

RPRは「Rapid Plasma Reagin」の略で、「RPRカードテスト」とも呼ばれています。カーボン粒子にカルジオライピンレシチン(梅毒トレポネーマの脂質)を吸着させ、そこへ患者さんから採取した血液を加えた時、カーボン粒子の集まりが見られれば陽性です。

この検査で使われる脂質は梅毒以外の病気にもみられるものなので、梅毒に感染していなくても陽性を示してしまうことがありますが、検査を比較的早い段階(感染後2~4週間)から行うことができるというメリットがあります。また、治療が進むにつれてリン脂質抗体価は下がっていくので、経過をチェックするのにも便利な方法です。

 

<TPHA法>

TPHAは「Treponema Pallidum Hemagglutination」の略で、梅毒トレポネーマに特異の抗原を検出する検査方法です。そのため、RPR法のように他の病気に反応してしまう可能性が低く、より正確性の高い結果が得られるというメリットがあります。

しかし、陽性反応を示すようになるまでの期間が長いため(感染後4~6週間)、すぐにでも結果を知りたいという人には向きません。また、治療が完了した後も長期に渡って陽性反応を示し続けることが多いので、梅毒の既往歴のある人には治療結果の判定にも不向きです。

 

梅毒の検査費用と梅毒検査ができる施設

梅毒に感染しているかどうかを知るには、以下の3つの方法があります。

 

【病院で検査する】

梅毒の検査は保険診療の病院でも受けることができますが、保険診療の場合は症状がないと費用の全ては自費扱いとなるので注意が必要です。

検査を希望する場合は、保険診療の病院、もしくは自由診療をおこなっている病院の性感染症内科泌尿器科皮膚科などを受診してください。事前に検査をおこなっているかどうか、電話などで確認してからの方がよいでしょう。

費用は病院により異なりますが、目安としては2,000円~8,000円程度かかるようです。プライバシーが気になる場合は、匿名で検査が受けられる自費診療を選択すると良いでしょう。

 

【郵送の検査キットで調べる】

病院に足を運ぶことが難しい場合、郵送の検査キットが便利です。郵送検査会社により差はありますが、検査費用は2,000~5,000円程度です。

なお、あおぞら研究所では匿名で4,800円(税別)で検査を受けることが可能です。あおぞら研究所の検査キットは、使い方も簡単なのではじめての方も安心してご注文していただけます。

 

梅毒が不安な方は、あおぞら研究所の検査キットで確認

 

【保健所で検査を受ける】

一部の保健所では無料で梅毒の検査を受けることが可能です。しかし、結果判明までに数日の時間を要することや、検査結果を、再度聞きに行く手間があるなどデメリットもあります。

 

梅毒の症状

 

梅毒は、感染後3週間~3ヶ月を「第1期(初期)」、感染後3ヶ月~3年を「第2期」、感染後3年~10年を「第3期」、感染後10年~を「第4期(末期)」と呼んで区別しており、第3期以降になると症状が激しくなり、完治もしにくくなるという特徴があります。

 第Ⅰ期梅毒

感染後、数時間で血液に乗り全身に回ります。約3週間経過すると、菌の侵入した場所で初期硬結と呼ばれる硬いしこりができます。やがてしこりは硬く盛り上がり、硬く盛り上がり中心に潰瘍ができます。これを硬性下疳と呼びます。

梅毒が原因できる下疳(性交によってできる伝染性の皮膚の潰瘍)は、一般的に痛みなどの自覚症状はないとされています。

しかし、下疳により弱くなった皮膚から細菌など侵入した場合、痛み痒みといった症状がでる可能性もあるので注意が必要です。その後、下疳ができた周囲のリンパ節が大きくなったり、痛みを伴ったりすることがあります。のどに感染した場合は、首のリンパ節が大きくなり、尿道膣周囲に感染した場合、鼠径部のリンパ節が大きくなることがあります。

 

 第Ⅱ期梅毒

全身の皮膚粘膜発疹臓器梅毒の症状がみられるものを第Ⅱ期梅毒と言います。

第Ⅱ期でみられる発疹は多彩です。

a.丘疹性梅毒疹→感染後、3ヶ月程度で出現する発疹です。大きさは小豆大からエンドウ豆大で、赤みを帯びた結節様の発疹が出現します。

b.梅毒性乾癬(ばいどくせいかんせん)→角層の厚い手掌足底に生じた丘疹性梅毒疹(きゅうしんせいばいどくしん)で、赤みを帯びた発疹です。乾癬の症状に類似しています。手掌足底に発疹が出現する可能性のある類似の病気があまりないことから、梅毒の典型症状として非常に有名な症状とされています。

c.梅毒性バラ疹→全身に目立たない淡紅色の発疹が出現します。第2期の最も早い時期にみられる症状で、自覚症状もなく数週で消退することもあり、見過ごされることが多いため注意が必要です。

d.扁平コンジローマ性器肛門周囲などに見られる平らな出来物です。低リスク型HPVに感染した時に出来る尖形コンジローマに似ているため、注意が必要となります。

e.梅毒性アンギーナ→キスやオーラルセックスが原因で、のど(咽頭)に感染した時に見られる症状です。のど(咽頭)に発赤や腫脹が出現します。蝶が羽を広げたような発赤や腫脹が見られるのが特徴的です。

f.梅毒性脱毛→虫喰い状の脱毛と例えられるように、頭髪がまばらになるのが特徴的です。

 

 第Ⅲ期梅毒

感染後3年以上を経過すると、結節性梅毒疹皮下組織にゴムのようなしこり(ゴム種)ができることがあります。現状、第3期梅毒まで経過する前に、梅毒が発見され治療される方がほとんどのため、現在ではほとんど見られません。

 

 第Ⅳ期梅毒

感染してから10年から20年と時間をかけて症状として現れます。症状としては大動脈瘤破裂や、脳などの中枢神経を侵され、死に至ることがあります。

しかし、第3期梅毒と同様に現在、ここまで病気が進行することは非常に稀であると言われています。

 

梅毒の治療方法

日本性感染症学会では、梅毒治療の第一選択薬をペニシリンと定めています。

梅毒の病原体である「梅毒トレポネーマ」を死滅させる効果があり、現在までにペニシリン耐性株の発生はありません。

海外では、1回だけの投与で済む注射薬を使うのが一般的ですが、日本では、ペニシリンの注射薬が使えません。

また、ペニシリンにアレルギーがある人の場合は、「塩酸ミノサイクリン」を使用して治療を行います。

これらの内服薬の投与期間は、第Ⅰ期梅毒で2〜4週間、第Ⅱ期梅毒で4〜8週間と、長期に及びます。症状や検査データを元に治療方針が決定されます。

梅毒治療開始時には注意点があります。

梅毒の治療を開始すると、数時間から数日以内に、発熱悪寒筋肉痛頭痛リンパ節の腫れなどの症状が現れることがあります。これはJH反応(ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応)というもので、薬の副作用ではありません。自己判断で薬の量を減らしたりせず、医師が治療を終了とするまでは、処方された薬を確実に飲むようにしましょう。また、そういう意味では、内服は仕事がお休みの時に始めるのがよいでしょう。

 

梅毒の治療費はどれぐらい?

施設によっても違いますが、梅毒の治療にかかる費用の内訳は、概ね次のようになっています。

・検査費用/約8,000円(税別)・薬代/2週間分で10,000円(税別)

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その他、診療費がその都度かかる施設の場合は、1回ごとに3,000~5,000円ぐらいの費用が必要となります。

梅毒の治療費には保険が使えますが、この場合は匿名での検査治療はできません。 自費診療の場合は全額自己負担となりますが、受付で名前を呼ばれたり会社や自宅に健康保険のお知らせが届いたりする心配がなくなるので、どちらの方法を選ぶのかは慎重に考えましょう。

 

梅毒の予防方法

感染しても典型的な症状が全く現れないというケースもあるため、症状の有無だけで感染の有無を判断することはできません。

予防策として避妊具を使用することはもちろん、信頼のおける特定のパートナーとだけ性行為を行うことが重要であり、その他に具体的な対応策がないのが現状です。

 

梅毒に似た症状

梅毒Ⅰ期に出現する初期硬結・硬性下疳に似た病気

ヘルペス:ヘルペスの特徴的な症状として、下疳のような潰瘍や、感染部位に無数の水ぶくれを形成することがあります。

軟性下疳:軟性下疳菌であるヘモフィルス・デュクレイと呼ばれる細菌が原因となります。

硬性下疳と比べ、触ると柔らかく痛みを伴うのが特徴的です。アフリカ東南アジアなどの熱帯亜熱帯地方に多く発生しており、日本では終戦直後の性感染症の流行期にときどき見られた程度の稀な病気です。

細菌性皮膚炎:雑菌の感染により皮膚の発赤潰瘍を形成することがあります。硬性下疳とは異なり、症状の急性増悪期には痛み痒みを高頻度で伴います。

ベーチェット病口の中陰部に潰瘍を作ることがあります。

 

第Ⅱ期に出現する発疹に似た病気

 

発疹から考えられる主な病気として、現在でも原因ははっきり分かっていない乾癬や、自己免疫疾患で有名な全身性エリテマトーデス(SLE)、細菌感染が原因となる皮膚炎、ウイルス感染が原因となる帯状疱疹皮膚悪性リンパ腫と呼ばれる癌が原因のものまで様々です。

梅毒に特徴的な発疹として、手のひら足裏にまで発疹が認めることがあるため、気になる症状があれば、迷わずに性感染症内科皮膚科を受診することをお薦めします。

 

第Ⅲ期・第Ⅳ期に似た病気

現在の医療水準でここまで症状が悪化することは非常に稀です。全身の皮膚にしこりのような赤い発疹や、筋肉や関節・骨に硬いゴムのような出来物ができるようなら迷わずに受診してください。

見た目の症状で分かりにくい病気として神経梅毒があります。

神経梅毒に類似した病気として、髄膜炎脳梗塞脳出血統合失調症痴呆があります。頭痛吐き気高熱などの急性の症状の他に、神経障害意識障害記憶障害人格障害を呈することがあります。そのような症状が認められる場合は、至急、脳神経外科を受診してください。

 

不安な時は、検査をしましょう

 

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梅毒の不安に関するQ&A

梅毒の症状や治療に関する不安や疑問をQ&Aでまとめました。

Q「梅毒は喉にも感染しますか? 具体的にどんな症状が出ますか?」

A「梅毒は、キスやオーラルセックスによってのどにも感染します。つまり、性行為をする時にコンドームを使っているから安心というわけではないのですね。

梅毒に感染すると約3週間の潜伏期間を経て初期症状が出てきますが、のどに原因菌である梅毒トレポネーマが付着すると、その部分に小さな赤いしこり(初期硬結)がみられることがあります。

初期硬結は数週間で自然に消え、その後、咽頭(のど)に腫れが生じるというのが一般的な流れです」

 

Q「梅毒は軽いキスでも感染しますか? 口の中にはどんな症状が出るのでしょうか」

A「梅毒の原因菌(梅毒トレポネーマ)を口の中に持っている人とディープキスをすると、口腔粘膜に原因菌が侵入して感染してしまうことがあります。唇と唇を軽く触れ合わせるだけのキスなら感染の可能性は低いですが、それも100%安全とは言い切れないので注意してください。

口の中に感染した場合は、初期硬結と呼ばれる赤いしこりが口内にできることがあります。痛みは感じないケースが多いですが、見慣れないしこりに気付いたら念のため病院で診てもらうと安心でしょう」

 

Q「梅毒の症状でやっぱり熱が出ることはありますか?」

A「梅毒は第1期~第4期にかけて少しずつ進行していく性感染症ですが、このうち第二期と呼ばれる感染後3ヶ月~3年の時期に発熱がみられることがあります。

これは梅毒トレポネーマが血液に乗って全身に運ばれた証拠で、発熱の他にも倦怠感、食欲の低下、体重の減少、リンパ節の腫れ、関節痛などの症状が出やすくなります。

この時期には、全身の皮膚にバラの花びらのような湿疹(バラ疹)が出たり、白く盛り上がったしこり(扁平コンジローマ)ができたりするので、異常に気付いたらすぐに病院へ行きましょう」

 

Q「梅毒に感染したかもしれません。検査はいつから受けられますか?」

A「梅毒に感染してもすぐに抗体ができるわけではなく、正確な検査結果を得るためには約4週間待つ必要があると言われています。

ただ、人によってはこれよりも前に初期硬結と呼ばれる赤いしこりが出ることもあるので、おかしいと思ったらその時点で医師に診てもらうと良いでしょう。

検査の際は血液を採取し、その中に抗体がないかどうかを調べますが、梅毒に感染している人はエイズに感染するリスクが高まるため、同時にHIV検査をするケースも多いです。

また、検査は性感染症科(性病科)、婦人科、産婦人科、泌尿器科を備えた病院か、保健所で受けることができます。

対面での検査に抵抗のある人は「検査キット」を使った郵送検査という選択肢もあるので、自分がやりやすい方法を選んでください。

ただし、検査の結果、やはり梅毒に感染していると判明すればどのみち病院での治療が必要となるので、スムーズに治療に進みたいなら最初から病院を受診しておくのが良いでしょう」

 

Q「梅毒の治療に使われる【サワシリン】ってどんな薬?」

A「梅毒の治療にはペニシリンと呼ばれる抗生物質を使いますが、サワシリンはそのうちの一つ。原因菌である梅毒トレポネーマの細胞壁の合成を阻害することで死滅させ、その数を減らしていく作用があります。

ペニシリンが作用するのは細菌の細胞壁だけであり、ヒトの細胞には影響しないため、妊婦さんが服用しても問題ありません。そのため、妊娠初期の検査で梅毒の感染が分かった際にはサワシリンが処方されるケースも多いです。

服用量の目安は1日あたり1500㎎。1日3回に分けて、水やぬるま湯で飲むようにしましょう」

 

Q「梅毒の治療による副作用はありませんか?」

A「梅毒の治療のためにペニシリンを飲み始めると、頭痛、発熱、悪寒、筋肉痛、下痢、吐き気などの副作用が起きることがあります。特に第2期(感染後3ヶ月~3年)の治療時に起きやすいと言われているので、不安な時は医師に相談してください。

ペニシリンにアレルギーがある場合は「ミノマイシン(細胞が増殖する際に必要なたんぱく質の合成を阻害する作用)」と呼ばれる薬を使うこともありますが、副作用としてめまい、頭痛、悪心、食欲不振、胃腸障害、腹痛などが起きる可能性があります。服用時は機械の操作や乗り物の運転を避けるようにしましょう。

また、ミノマイシンは稀にアナフィラキーショックや急性腎不全などの重い副作用を引き起こすこともあるので、少しでも異常を感じたら早めに診察を受けるようにしてください」

 

Q「梅毒の治療は何科の病院に行けば良いですか?」

A「梅毒の治療は、性感染症科、婦人科、産婦人科、泌尿器科で受けることができます。事前に梅毒の治療を行っているかどうか問合せると良いでしょう。特に性感染症を専門とする病院では様々な配慮が行き届いているので、安心して治療を受けてください。

プライバシーが気になる場合は、保険診療ではなく自費診療を選ぶことをオススメします。全額自己負担なので費用は少し高くなりますが、保険証を使わないので問診票を匿名で記入することができ、受付で実名を呼ばれる心配もありません。

また、健康保険を使った時のように職場や家庭で内訳が書かれた通知が届くこともないので、誰にも知られることなく治療を進めることができます」

 

Q「梅毒の治療にはどれぐらいの期間が必要ですか?」

A「梅毒の治療にかかる期間は、感染後どれぐらいの時間が経っているかによって変わります。

第1期なら2~4週間、第2期なら4~8週間、第3期以降なら8~12週間を目安に抗生物質を飲むことになっており、感染から時間が経てば経つほど治療に要する期間も長くなるのです。

また、第3期以降になるともはや完治は難しく、ただ進行を止めるだけの治療に留まってしまうので、遅くとも第2期までに治療を開始することが大切です。

梅毒は目立った症状が出ない人もいるし、初期のしこりには痛みもないので、ある程度進行するまで感染に気付かない場合が少なくありません。

性行為をする機会のある人なら誰でも感染する可能性がある病気なので、信頼できるパートナーを選ぶとともに、日頃からよく体の様子を観察するようにしましょう。

そして、パートナーにも検査や治療を受けてもらう必要があります。ちょっと打明けにくいかもしれませんが、放置すれば命にも関わることなので、2人で一緒に治していくという意識が大切です」

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あおぞらクリニック 理事長 内田千秋

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