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【医師に聞く】低リスク型HPVによっておこる尖圭コンジローマ(コンジローム)の検査や治療、潜伏期間、完治の可能性について

あおぞらクリニック 理事長 内田千秋

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性器や肛門の周辺などに特徴的なイボのできる「尖圭コンジローマ」。
性行為を経験する機会のある人の多くが自然に原因となるウィルスに感染しており、気づかないうちに治ってしまうこともありますが、発症して症状が悪化するケースが少なくありません。
具体的な治療方法や必要な期間、完治の可能性などについて説明するので、ぜひ参考にしてください。

 

低リスク型HPVとは

HPVとは、ヒト乳頭腫ウイルス(human papilloma virus)の略で、現在までに100種類が確認されています。そのうち性器周辺に感染するウイルスは、40種類あるといわれています。

HPVは、性的接触などで皮膚粘膜の小さな傷から侵入して細胞に感染します。性行為の経験がある約80%の女性が50歳までに一度は感染するといわれる程、ありふれたウイルスです。

2008年に、子宮頸がん陰茎がんと関連があるということが判明して以降、HPVは高リスク型低リスク型の2種類に分類されるようになりました。低リスク型HPVには、有名な6型11型の他に、9種類程あるといわれています。

低リスク型HPVに感染すると、尖形コンジローマという良性のイボを形成することがあります。ただし、低リスク型HPVに感染したからといって必ずしも尖形コンジローマになるわけではありません。ほとんどの場合は一過性の感染であり、免疫力により自然に消失します。

 

低リスク型HPVになったらどうなる

出典:国立感染症研究所ホームページ

高リスク型低リスク型いずれのHPVに感染したとしても、ほとんどは一過性の感染で、免疫力により自然に排除されるといわれています。ただし、低リスク型HPVに感染した場合、尖形コンジローマの原因になります。

女性の性器は男性に比べて閉鎖的で入り組んだ構造であることから、感染者が女性の場合は約10%がウイルスを排除できず、感染が長期化するといわれています。

低リスク型HPVに持続感染することによって、3週間~8ヶ月(平均2.8ヶ月)で性器尿道肛門などに鶏のトサカあるいはカリフラワー状のイボ(尖形コンジローマ)が現れます。一般的にイボに痛みはありませんが、人により軽度の痒みが出現することがあります。

 

低リスク型HPVの感染経路

低リスク型HPVの感染は、主に性交渉中に粘膜に生じた小さな傷からウイルスが侵入することにより起こります。性行為の経験がある約80%の女性が50歳までに一度は感染するといわれる程、ありふれたウイルスです。そのため、過去に一度でも性交渉の経験がある人であれば誰でも感染の可能性があります。

稀なケースですが、サウナなどに敷いているタオルを介してHPVが感染することがあります。直前まで使用していたタオルなどの共有物を介して感染することも考えられますので、公共施設では感染の可能性も否定できません。

 

低リスク型HPVの潜伏期間

 

低リスク型のHPVに感染した場合には、尖圭コンジローマなどイボ(乳頭状腫瘍)の症状が現れます。潜伏期間は3週間から8ヵ月程といわれています。

パートナーが変わった時や、不特定多数と性行為している人物と接触した場合など、男性は性器周辺の皮膚にイボがないか定期的に観察してください。女性は自分で膣内を見ることが困難なため、性行為で感染する高リスク型HPVの可能性も考えて、子宮頸がん健診を定期的に受けてください。

 

低リスク型HPV(尖圭コンジローマ)の検査方法

尖圭コンジローマは特徴的なイボができるので、ほとんどの場合は肉眼で診断できます。ただし、診断が困難な場合は組織を採取して病理学的検査をおこないます。ブラシ棒で患部を拭って診断する核酸検出法を用いることもあります。

この検査は、感染の機会から3日以上経過してから検査を受けることをお勧めします。

検査の精度には、男女によって差があるといわれています。女性の性器は閉鎖空間なので、ブラシ棒で膣内全体を拭うことができますが、男性の性器は外部に露出しているため、周辺を含む皮膚全てをブラシ棒で拭うことは困難です。そのため、検査結果が陰性だったとしても、絶対に感染していないと断定することはできません。検査の結果に関わらず、不特定多数の方と性的接触がある方や、パートナーが変わった時には、診察検査を受けることが必要です。

検査キットの場合は、次のような方法で検体を採取します。

<男性>
綿棒ブラシを亀頭周辺にこすりつける。

<女性>
綿棒ブラシを膣内に挿入し、数回まわす。

 

低リスク型HPVの検査費用

低リスク型HPVに感染しているかどうかを知るには、以下の2つの方法があります。
※すでにイボができているなど症状が現れている場合は、病院で医師が肉眼で診断する場合が多いです。

【自由診療の病院で検査する】

低リスク型HPVの検査は保険診療の病院でも受けることができますが、保険診療の場合は症状がないと検査を受けることができません。検査を希望する場合は、自由診療をおこなっている病院の性感染症内科泌尿器科皮膚科などを受診してください。事前に検査をおこなっているかどうか、電話などで確認してからの方がよいでしょう。費用は病院により異なりますが、目安としては8,000円~10,000円程度かかるようです。

【郵送の検査キットで調べる】

病院に足を運ぶことが難しい場合、郵送の検査キットが便利です。郵送検査会社により差はありますが、検査費用は6.000~8.000円程度です。

なお、あおぞら研究所では7,000円(税別)で検査を受けることが可能です。あおぞら研究所のHPVの検査は、病院でおこなうものと全く同じ方法です。キットの使い方も簡単なので、はじめての方も安心してご注文ください。

 

 

低リスク型HPVの症状

低リスク型HPVに持続感染することによって、3週間~8ヶ月(平均2.8ヶ月)で性器尿道肛門などに鶏のトサカあるいはカリフラワー状のイボ(尖形コンジローマ)が現れます。一般的にイボに痛みはありませんが、人により軽度の痒みが出現することがあります。

イボには大量の低リスク型HPVが存在するため、性行為などの接触により容易にパートナーに感染させてしまうので注意が必要です。また女性の場合、膣内の尖形コンジローマについては自覚症状がほとんどないため、感染に気づくことは非常に困難といえるでしょう。

 

低リスク型HPVに似た症状

尖圭コンジローマに似た症状で、毛穴に細菌が感染して炎症が起こる毛嚢炎があります。また、脂腺というアブラをためる袋のようなものが、大きくなってイボのように見える状態(フォアダイス)と間違えることがあります。フォアダイスは病気ではなく、生理的な現象です。陰茎大陰唇小陰唇に現れ、大きなものであれば直径2~3mm程度になることもあります。気になる方はレーザー治療で取り除くことができます。

尖圭コンジローマに似ている症状で特に注意が必要なものに、悪性の腫瘍があります。有名な病気として、ボーエン様丘疹症があります。これはゴマ粒大のイボが密集して均一的にたくさんできるのが特徴です。尖圭コンジローマとは違い、高リスク型HPVの感染が原因で起こります。放置しておくと悪性化する可能性があります。

その他に尖圭コンジローマと見分けにくい悪性腫瘍として、陰茎がん外陰がん肛門がんがあります。これらの症状は自分では見分けがつきにくいので、疑わしいイボがある時は医療機関を受診し、何の病気なのか調べる必要があります。

 

低リスク型HPVの原因

HPVとは、ヒト乳頭腫ウイルス(human papilloma virus)の略で、現在までに100種類が確認されています。そのうち性器周辺に感染するウイルスは、40種類あるといわれています。

HPVは、性的接触などで皮膚粘膜の小さな傷から侵入して細胞に感染します。性行為の経験がある約80%の女性が50歳までに一度は感染するといわれる程、ありふれたウイルスです。

2008年に、子宮頸がん陰茎がんと関連があるということが判明して以降、HPVは高リスク型低リスク型の2種類に分類されるようになりました。低リスク型HPVには、有名な6型11型の他に、9種類ほどあるといわれています。

低リスク型HPVに感染すると尖形コンジローマという、イボを形成することがあります。ただし、低リスク型HPVに感染したからといって必ずしも尖形コンジローマになるわけではありません。ほとんどの場合は一過性の感染であり、免疫力により自然に消失します。

 

尖圭コンジローマの治療方法

尖形コンジローマに対しての治療方法にはいくつか種類がありますが、低リスク型HPVそのものを身体から無くすような治療は存在しません。

尖形コンジローマができた場合の対症療法となります。低リスク型HPVのほとんどは、自己免疫力で身体から排除されます。

【尖圭コンジローマの治療 塗り薬】

尖圭コンジローマの治療には、イミキモドクリーム(商品名:ベセルナクリーム)が使われます。これは原因となるHPVに対する免疫力を高め、ウイルスの増殖を抑える治療薬です。1日1回、週3回の使用を16週間程続けます。塗布後6~10時間で洗い流す必要があるので、主に就寝前に使います。ただし、粘膜には使用することができないので、尿道内膣内のコンジローマに対しては、軟膏で治療することができません。

【尖圭コンジローマの治療 凍結療法】

マイナス196度の液体窒素を、スプレーもしくは綿棒に染み込ませ、イボに直接吹きかけたり押し当てたりして凍結、壊死させる治療法です。再発率が高いのが難点ですが、一度に広い範囲を治療することができ、できたばかりのイボなら完治させられる可能性が高いというメリットがあります。

【尖圭コンジローマの治療 電気焼灼】

高周波電流のメスでイボを切り取る治療法です。局所麻酔をするので痛みはありませんが、深い範囲まで焼灼する必要があるため、手術痕が残りやすく、再発率が高いというデメリットがあります。

【尖圭コンジローマの治療 レーザー】

炭酸ガスまたはホルミウムレーザーを用い、皮膚の表面を蒸散させてイボを取り除く治療法です。

局所麻酔をしてからおこなうので痛みはありませんが、蒸散を行う際にウイルスが飛び散りやすく、これによってさらに治療範囲が広がってしまう可能性があります。そのため、レーザー治療を主としておこなうのではなく、別の方法でイボを取り除いた後、再発防止の目的で使われるケースが多いです。

【尖圭コンジローマの治療 外科的切除】

ハサミを用いてひとつずつ取り除いていく治療法です。イボの根元に麻酔を打ち、浮かせてから行います。イボの大小に関わらず治療することができ手術痕も残りにくいですが、切り取る際に出血するため、電気メスなどを用いる必要があります。また、再発率が高いというデメリットがあります。

 

尖圭コンジローマの治療に必要な期間

尖圭コンジローマは再発率が高く、治療を終えてから3ヶ月以内に約25%の人が再発すると言われています。
そのため、せっかく治療しても何度も病院に通わねばならないケースが多く、途中で音を上げてしまいたくなることも少なくありません。

HPVの潜伏期間は長く、3週間~8ヶ月ほど経ってから症状が出るため、治療を終えてから1年たっても再発が見られなければ完治したと判断されます。
最低でも3~6ヶ月は皮膚のチェックを欠かさず、イボを見つけたらすぐに病院へ行くようにしましょう。放置するとどんどん数が増え、大きくなっていくので、ますます治療が大変になります。

 

低リスク型HPVの予防方法

 

HPVは、皮膚粘膜に感染するウイルスです。一般的に性感染症の予防にはコンドームが推奨されていますが、HPVは男性の陰茎陰嚢肛門周囲、女性の外陰部肛門周囲など広い範囲に存在しているので、コンドームだけで予防することは不可能です。

HPVの潜伏期間は長く、感染から3週間~8ヶ月(平均2.8ヶ月)経過してから症状が現れるため、治療を終えてから1年たっても再発がみられなければ、完治したと判断されます。

最低でも3~6ヶ月は皮膚のチェックを欠かさず、イボを見つけたらすぐに医療機関を受診しましょう。放置するとどんどん数が増えて大きくなるので、ますます治療が大変になります。

 

尖圭コンジローマは根気よく治療しよう!体のチェックを欠かさずに

尖圭コンジローマは、塗り薬や外科的治療によって必ず治せる性感染症です。
しかし、再発率が高く、ウイルスの潜伏期間が長いので、完治までには長い時間がかかります。
病院へ通う手間治療のための費用も必要なので大変ですが、根気よく治していきましょう。もちろん、その間は性行為をしないようにしてください。

 

不安な時は、検査をしましょう

 

自宅で簡単に匿名で検査ができます。

 

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